こんにちは、Pineです。
Cydiaというツールは、iDeviceを脱獄された方は誰でも知っていると思います。
そしてリポジトリというものも、まあご存知ですよね。
リポジトリは、URLを追加すると自動的にいろいろパッケージの一覧を取得
してくれたり、
有効活用するとかなり便利に使うことができます。
そしてもちろん、リポジトリは簡単につくることができるんです!(しかも
サーバーもってなくてもこの記事通りにやれば作れます!)
今回はそのリポジトリの作り方を簡単にまとめてみようと思います。
詳細は以下から..........
**使うもの**
まず、必要なものをそろえましょう。
・パソコン
WinでもMacでもLinuxでも構いません。
使い慣れているのを使いましょう。
・試すためのiDevice
これも、基本どんなデバイスでも構いません。
・ファイルを置くためのサーバー
ここで、持ってないからってあきらめないでください。サーバーなくても
簡単に作る方法があるので、後程書きます。でもサーバーがあったほうが
便利です。
(サーバーをつくるというのは、自分のPCをサーバーにする方法ではな
いので、安心してください。)
・5GB程のハードディスクの空き容量
これはWin、Macの場合のみです。Linuxの場合は必要ありません。
要するに、仮想PCを作ってLinuxをインストールさせるための容量という
ことです。
・Virtualbox(または別の仮想PCを構築するためのソフト)
こちらも前述した内容が理由で、WinとMacの場合だけ必要です。
・負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じぬくこと
それが、一番大事〜
上の必要なものをそろえたら、早速作ってみましょう!
※かなり大急ぎで作っていくので、わからないことがあったら何でも
じゃんじゃんコメントで質問してください。
Twitter(@putidevelopers)に@飛ばしていただいても構いません。
**作り方**
1、とにかくPCでLinuxが動く用意をする
Win、Macの人は、先ほど用意した仮想PC構築ソフトを使って、
Ubuntu
または
Debian
のインストールディスクのイメージをそれぞれのサイトからダウンロードして
それを読み込ませてインストールしてください。
日本語環境である必要はありませんが、日本語が入力できると便利です。
また、UbuntuサイトではVirtualbox用の仮想マシンのダウンロードができる
ので、それを使っても構いません。
ちなみにいろんな理由で、GUI環境である必要はあります。
また、インストール後にrootのパスワードがわからなくなるというのだけは
絶対に避けてくださいね。作業できませんから。
もともとLinuxの人はそのままで構いません。
2、Linuxで作業をするための下準備をする
実はこの記事は、Cydiaを作ったsaurikさんが書いたこの記事を参考に
書いています。
saurikさんのサイト |
この記事には、必要なことと物がまとめられていて、その中に
dpkg-scanpackages
というファイルがあります。
ということで、Linuxから上のリンクを踏んで、dpkg-scanpackagesという
名前でホームディレクトリ(ユーザー名のフォルダ)に保存してください。
そしたらターミナル(端末)を開いてください。
少しコマンドラインで作業をします。以下の通りにコマンドを打ち込んで
いってください。
su
mv ~/dpkg-scanpackages /usr/bin/
chmod +x /usr/bin/dpkg-scanpackages
この作業が終わったら、似たような手順でここにあるdpkg-gettext.plという
Perlで記述されたファイルをダウンロードして、ホームディレクトリに設置して
ください。
そしたらまた端末を立ち上げて、
su
mv ~/dpkg-gettext.pl /etc/perl
chmod +x /etc/perl
と入力し、操作を完了させます。
以上で準備は完了です。これから実際に、サーバーに置くファイルの作成を
してみようと思います。
3、サーバーに置くファイル(パッケージ)を作る
サーバーにはどの様なファイルを置くかというと、
・パッケージファイル
ファイルをどこにどう設置するかを示すファイル(インストーラーのようなもの)
・Packagesファイル
パッケージファイルがいくつあって、どんな内容なのか示すもの
・Releaseファイル
リポジトリの情報を示すもの
という3つのファイルをおきます。
このとき、上記2つは必須ですがReleaseは必須ではありません。
が、この記事では全部作ろうと思います。大した手間ではありません。
では、一番面倒くさい項目からやっつけましょう。
それはずばり、パッケージファイルの作成です。
少しターミナルでの操作が多いので面倒ですが、慣れればすぐです。
では作り方を見てみましょう。
まず、どこでもいいですが(できればホームディレクトリとかわかりやすい
とこに)わかりやすい名前でフォルダを作ります。
RepoとかCydiaとかですかね。
ここではホームディレクトリにCydiaというフォルダを作ったとして説明します。
まずCydiaフォルダの中に、以下のようにファイルを配置してください。
Cydia
+- MyTest
+- var
| +- mobile
| +- Test
| +- Test.txt(内容はなんでもおk)
+- DEBIAN
+- control
var,mobile,Test,DEBIANはディレクトリで、Test.txtは適当なテキスト、
そしてcontrolにはとりあえず空のファイルを設置します。
こんな感じ |
きちんと名前を間違えずに配置できたことを確認したら、テキストエディタで
controlを開き、以下のように編集します。
+-- control -------------------------+
Package: com.test.testsss
Name: MyTest
Version: 1.0.4-1
Architecture: iphoneos-arm
Description: an example of using APT
Every day people use Cydia, but with the
instructions embodied in this package,
people can publish for it as well.
Homepage: http://www.saurik.com/id/7
Depiction: http://www.saurik.com/id/7
Maintainer: Your Name <you@example.com>
Author: Jay Freeman (saurik) <saurik@saurik.com>
Sponsor: Microsoft <http://www.microsoft.com/>
Section: Test
+--------------------------------+
超適当です。ここは変えちゃっても問題ないなってわかる人は適当に
変えてみてもいいです。
ちなみに前後の
+---~--+
は入力しないでくださいね。見やすくするため書いたものです。
controlの編集も終わったら、ターミナルのご登場です。
以下のようにコマンドを打ち込みます。
cd ~/Cydia
dpkg-deb --build MyTest
多い多いとかほざいてた割にはたった2行じゃねえか、と思われるかも
ですが、ここでエラーがちょくちょくでるんです。
まっとうな方法でやっていればいいんですが、大体パッケージ作るとき
にミスって、ここで躓くんです。
うまいこと成功したら、Cydiaディレクトリをみてみましょう。
MyTest.debというファイルがありますね?これがパッケージファイルです。
やっと一個完成しました!やったね!
では後ひとつ、Packagesファイルを作ります。
ターミナルをさっきのままにして、以下のようにコマンドを打ち込みます。
dpkg-scanpackages . /dev/null > Packages
bzip2 Packages
+---~--+
は入力しないでくださいね。見やすくするため書いたものです。
controlの編集も終わったら、ターミナルのご登場です。
以下のようにコマンドを打ち込みます。
cd ~/Cydia
dpkg-deb --build MyTest
多い多いとかほざいてた割にはたった2行じゃねえか、と思われるかも
ですが、ここでエラーがちょくちょくでるんです。
まっとうな方法でやっていればいいんですが、大体パッケージ作るとき
にミスって、ここで躓くんです。
うまいこと成功したら、Cydiaディレクトリをみてみましょう。
MyTest.debというファイルがありますね?これがパッケージファイルです。
やっと一個完成しました!やったね!
では後ひとつ、Packagesファイルを作ります。
ターミナルをさっきのままにして、以下のようにコマンドを打ち込みます。
dpkg-scanpackages . /dev/null > Packages
bzip2 Packages
こんな画面です |
はいこれでPackagesファイル完成!
Cydia配下にPackages.bz2というファイルがありますね?
Cydia配下にPackages.bz2というファイルがありますね?
できたファイル達 |
さて、この二つのファイルがそろったところで、いよいよサーバーに
アップロードしてみます!
4、サーバーにファイルを配置する
さてさて、必要なファイルを今度はサーバーにアップロードし、そして
最終的にCydiaにそれを読み取ってもらってインストールしてみます!
と、意気込んだのはいいものの、自分のサーバーを持っている人は、
そこの同じディレクトリにさっき作った2つのファイルをあげて終わりです。
そのあげたディレクトリのアドレスがリポジトリのアドレスになります。
お疲れさまでした。超簡単ですね。
ですが、僕のように、自分のサーバーを持っていない人というのも、
きっとたくさんいらっしゃると思います。
そんな方はDropboxを使いましょう!
Dropboxとは、とても多機能なオンラインストレージのことです。
まだアカウントを持っていない人は、以下のリンクから登録して
しまいましょう。
大事なデータは @Dropbox でどこからでもアクセス。2GB アカウントが無料!
アカウントを無事取得したら、とりあえずLinuxでの作業に移ります。
お使いのLinuxからこのページにアクセスしてください。
Ubuntuを使ってる方は、普通にubuntuのパッケージを選びインストールし、
Debianを使ってる方は、ソースからコンパイルを選んでソースをダウン
ロードしてください。
Debian用のパッケージは用意されていないんですよ。
でもコンパイルして使うことはできます。
コンパイルの仕方は以下のサイトに詳しく載っているので、そちらを参考
にしてください。
http://d.hatena.ne.jp/yUE/20110127/1296107349
インストールが完了したら、Dropboxを立ち上げて自分のアカウントを
ウィザードに従って設定します。
成功すれば、ホームディレクトリに Dropboxフォルダができているはず
です。これをサーバー代わりにします。
先ほど用意した2つのファイル(PackagesとMyTest.deb)を、Dropbox
の中のPublicフォルダの中に投下します。
それから、Dropboxの先ほど用意した2つのファイル(Packagesと
MyTest.deb)を、Dropbox の中のPublicフォルダの中に投下します。
それから、Dropboxのサイトにアクセスし、何でもいいのでPublic
フォルダ内 にあるファイルを右クリックします。
そして出てくるメニューから、パブリックリンクを作成を選択して
URLを作ります。
すると
http://dl.dropbox.com/u/数字列/xxxxx
となるはずです。
このアドレスの、xxxxxの前までがリポジトリのURLになります。
早速Cydiaにこのアドレスを追加してみましょう。
うまくいけば、あなたのリポジトリがCydiaに追加されます。
次に、MyTestというのをCydiaで検索して引っ掛け、普段の要領で
インストールしてみましょう。
無事に完了すれば、iFile等でmobileフォルダを開くとTestという
名前のディレクトリができていて、その中にテキストがぽつんと
置いてあるはずです。
これにてリポジトリの作成、更新の手順の解説は終わりです。
終わりなのですが、意味不明なところが何十カ所もあるのでは
ないでしょうか?
そちらのほうを解説しなければなりませんが、せっかくここまで
たどり着いたので、これにて今回は終了としましょう。
詳しい解説と、あとReleaseファイルの作り方はまた次回。
ちなみにReleaseを作っておくと、リポジトリ一覧のところに
表示されている http://dl.dropbox.com という味気ない名前を、
自分の好きな名前に設定することが出来るようになります。
2 コメント:
Dropboxのことを詳しく書いていただきありがとうございます。
おかげでしっかりと自作できました。
きちんと最後まで完結させなくてすみません....
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